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第13回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社桝本鉄筋、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~専門用語~

 

鉄筋工事は、建物や構造物の「骨格」をつくる非常に重要な作業であり、その正確な施工のために欠かせないのが「鉄筋図(配筋図)」です。図面には多数の専門用語や記号が使用されており、誤解のない理解が必要です。鉄筋工事で使われる図面の専門用語を体系的に解説します。


◆ 鉄筋図とは?

鉄筋図(配筋図)は、設計図をもとに鉄筋の位置・太さ・本数・加工形状などを詳細に示した図面です。施工者はこれをもとに材料を加工・組立します。図面を読み解く力は、鉄筋工としての基本スキルです。


◆ 基本記号・略語の読み方

表記 意味
D13、D16、D22 鉄筋の太さを表す記号。D13=直径13mmの異形鉄筋。
@200(アット200) 鉄筋の間隔が200mmごとに配置されるという意味。
SD295A 鉄筋の強度区分。S(Steel)+D(Deformed)+295MPa。
T(トップ筋) スラブ上端に配置される鉄筋。対してBはボトム筋。
L筋 L字型に折り曲げた鉄筋。コーナーや補強で使用される。

◆ 加工図・加工指示に関する用語

用語 意味
切断長(L) 鉄筋を加工する際の全長。ミリ単位で記載される。
フック 鉄筋の端部を引っ掛け形状に加工した部分。付着力強化に必要。
定着長 コンクリートに埋め込まれた鉄筋の必要長さ。構造の安定に関係。
重ね継手 鉄筋同士を一定長さ重ねて接続する方法。許容長さがある。
ベンダー形状 鉄筋を折り曲げた形状の指示図。加工場への加工指示に使う。

◆ 配筋に関する実務用語

用語 意味
主筋 構造耐力を担う主要鉄筋。柱・梁・スラブで最も太く本数も多い。
あばら筋(帯筋) 柱や梁を囲むように配置し、せん断力に耐えるための鉄筋。
腰筋・補強筋 構造補助として一時的・限定的に使用される鉄筋。
かぶり厚 コンクリートの表面から鉄筋までの距離。防錆・耐火性に関係。
スペーサー 配筋間隔やかぶり厚を確保するための補助具。

◆ 鉄筋図の種類と内容

図面名称 内容
配筋図(施工図) 構造部ごとに鉄筋の配置や形状を示した図面。
加工帳 鉄筋の種類・長さ・本数・曲げ形状をまとめた指示書。
スラブ伏図・梁伏図 平面方向に見下ろして鉄筋の通り・位置を表示した図。

◆ 図面読み取りの実務ポイント

  1. 立面・伏図の両方を見る

    • 同じ部位でも平面・断面で異なる情報があるため、両図の照合が必要。

  2. 曲げ形状は加工図で確認

    • 現場での加工ミスを防ぐため、形状指示を明確に確認する。

  3. コンクリート打設前に最終チェック

    • 配筋状況・かぶり厚・継手位置などを第三者と再確認することが推奨。


鉄筋工事において図面を正確に理解し、必要な情報を読み取る力は、「施工の質」と「安全性」に直結します。専門用語を覚えることは、単なる知識ではなく、信頼される職人になるための第一歩です。

 

 

 

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